241. 断じて行えば鬼神も之を避く(だんじておこなえばきじんもこれをさく)
→ 斷而敢行,鬼神避之
意味:強く決心して断行すれば、どんなものもそれを妨げることはできない。
242. 男子の一言、金鉄の如し〈だんしのいちごん、きんてつのごとし〉
→ 君子一言、駟馬難追
意味:男が一度口にしたことは、必ず実行しなければならない、ということ。
243. 千里の道も一歩より(せんりのみちもいっぽより)
= 千里の行も足下より始まる〈せんりのこうもそっかにはじまる〉
→ 千里之行始於足下
意味:遠大な事業も、手近なところから始まるたとえ。千里もの遠い旅路も、足下の第一歩から始まることから。
244. 知識は力なり(ちしきはちからなり〉
→ 知識就是力量
意味:16-17世紀イングランドの哲学者フランシス・ベーコンの主張に基づく格言である。ラテン語では"scientia potentia est"、英語では"knowledge is power"。なお、「知は力なり」と訳されることもあるが、日本語の「知」が知識のほかに知恵など広い意味を含むのに対し、ラテン語scientiaおよび英語knowledgeは知識(あるいは知ること)という狭義に限定される。
245. 血で血を洗う(ちでちをあらう)
→ 以暴制暴,血債血還
意味:悪事に対して悪事で対処する。殺傷に対して、殺傷で報復することのたとえ。また、血のつながっている者同士が互いに憎みあって争うことのたとえ。
246. 血は水よりも濃し(ちはみずよりもこし)
→ 血濃於水
意味:親子・兄弟など血のつながりのある間柄は、他人との関係よりも結びつきが強いということのたとえ。また、人の性質は、遺伝によるものが大きいということ。
247. 血も涙もない(ちもなみだもない)
→ 冷酷無情
意味:冷たくて人情がない。冷酷で強欲な人のたとえ。
248. 忠勤を励む〈ちゅうきんをはげむ〉
= 忠勤を尽くす〈ちゅうきんをつくす〉
→ 鞠躬盡瘁
意味:忠義を尽くして勤め仕えること。忠実に勤めること。
249. 長者の万灯より貧者の一灯〈ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう〉
→ 富者千金不如貧者一毛〈喻真正從內心發出的善行功德,才是最可貴的〉
意味:金持ちの多くの寄進よりも、貧しい者の心のこもったわずかの寄進のほうが功徳が大きい。形式よりも真心が大切であるということのたとえ。
250. 提灯に釣り鐘(ちょうちんにつりがね)
→ 無法相提並論;天壤之別
意味:釣り合わないことや、比較にならないことのたとえ。提灯と釣り鐘は形は似ているが、大きさや重さは比較にならないことから。
251. 雄弁は銀、沈黙は金〈ゆうべんはぎん、ちんもくはきん〉
= 沈黙は金、雄弁は銀〈ちんもくはきん、ゆうべんはぎん〉
= 物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)
→ 沉默是金
意味:余計なことを言うと、それが原因となって災いを招く。人の短所を言ったあとは、むなしい気分になることから転じて。世渡りをするうえで、弁舌が巧みであることは利点ではあるが、ときには、沈黙している方が値打ちがある場合もある。おしゃべりがすぎることを戒めた言葉。「言わぬが花」「言わぬは言うに勝る」ともいう。
252. 月と鼈(つきとすっぽん)
→ 無法相提並論;天壤之別 ※與250題同義
意味:月も鼈も同じように丸いが、大きく違っていること。二つの物が比較にならないほど違っていること。「月と朱盆」ともいう。「月と朱盆」が「月とすっぽん」になまったもの朱盆とは赤く塗った丸いお盆のことだが、同じ丸くても月とお盆では比べものにならないのでその違いをいったのが始まりだ。
253. 月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)
→ 好景不常
意味:よい事にはとかくさしさわりが多いことのたとえ。
254. 月夜に提灯(つきよにちょうちん)
→ 畫蛇添足;多此一舉
意味:無駄なこと、不必要なことのたとえ。
255. 辻褄を合わす〈つじつまをあわす〉
→ 合乎邏輯;有條有理
意味:もっともらしく、話しの筋道が通るようにすること。
256. 土人形の水遊び(つちにんぎょうのみずあそび)
= 土仏の水遊び(つちぼとけのみずあそび)
= 雪仏の水遊び〈ゆきぼとけのみずあそび)
→ 自身難保(喻不知大難臨頭)
意味:土仏が水に溶けて崩れてしまうことから、自ら身の破滅を招くようなことをするたとえ。「土仏」は土でつくった仏像。
257. 壺に嵌まる〈つぼにはまる〉
→ 不出所料
意味:まんまと図に当たる。ねらっていたとおりになる。
258. 爪に火を灯す(つめにひをともす)
→ 節儉成性
意味:ろうそくの代わりに詰めに火をともす。ひどくけちなことのたとえ。苦労して倹約すること。
259. 爪の垢を煎じて飲む(つめのあかをせんじてのむ)
→ 依樣畫葫;有樣學樣
意味:すぐれた人の爪の垢を薬として飲んで、その人にあやかろうとすること。単に「爪の垢」というと、ごくわずかの意。また「爪を煎じて飲む」は「爪に火を灯す」と同義。
260. 面の皮が厚い〈つらのかわあつい〉
→ 厚臉皮
意味:ずうずうしい。厚かましい。鉄面皮だ。
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