281. 天は見通し〈てんはみとおし〉
= 神は見通し〈かみはみとおし〉
→ 賞罰分明;報應不爽
意味:天はすべてを見通しているから、善悪それぞれにまちがいなく報いがある。
282. 当意即妙〈とういそくみょう〉
→ 隨機應變
意味:すばやくその場面に適応して機転をきかすこと。
283. 頭角を現す(とうかくをあらわす)
→ 展露頭角
意味:才能や学識が人より一段と優れていること。
284. 灯台下暗し(とうだいもとくらし)
→ 但見他人過,不見己之失
意味:灯台の真下が暗いように、身近な事はかえって気付かず見落としがちなことのたとえ。「灯台」は、上に油皿をのせて灯心を立て火をともす、昔の室内照明器具。
285. 問うに落ちず語るに落ちる〈とうにおちずかたるにおちる)
= 語るに落ちる(かたるにおちる)
→ 不打自招
意味:問い詰められると言わないのに、何気なく話しているうちに、うっかり本当のことをしゃべってしまうこと。
286. 同病相憐む(どうびょうあいあわれむ)
→ 同病相憐
意味:同じ苦しみに悩む者同士は、その辛さがわかるので、互いにいたわりあい同情し合う気持ちが強い。
287. 遠い親戚より近くの他人(とおいしんせきよりちかくのたにん)
→ 遠親不如近鄰
意味:いざという時には、遠くにいたり疎遠にしている親戚よりも、近所の他人の方が頼りになるということ。
288. 十日の菊 六日の菖蒲(とおかのきく むいかのあやめ)
→ 時機不再
意味:時期遅れで役に立たないことのたとえ。菊は九月九日の節句に、菖蒲は五月五日の節句に使うが、それらを一日遅れて用意しても役に立たないという意味から。
289. 時は金なり(ときはかねなり)
→ 一寸光陰一寸金
意味:時間は貴重であるから、浪費してはならない。時間の貴さを教えることば。
290. 毒を食らわば皿まで(どくをくらわばさらまで)
→ 一不做二不休
意味:毒を食べてしまったなら、それを盛った皿までなめるという意味から、一度罪を犯したからには、最後まで悪に徹するということ。「毒食わば皿(まで)」ともいう。
291. 読書百遍義自ら見る(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)
→ 書讀百遍其義自見
意味:どんな書物でも、何度も繰り返して読めば、意味が自然とわかってくる。
292. 毒を以て毒を制す(どくをもってどくをせいす)
→ 以毒攻毒
意味:悪事・悪人を除くのに、他の悪事・悪人を利用すること。また、強力な薬を用いて難病を治療すること。
293. 年寄りの冷や水(としよりのひやみず)
→ 依老賣老
意味:老人が冷水を飲んだり浴びたりするような、年齢に不相応な危ない行為や差し出た振る舞いをすることのたとえ。
294. 隣の花は赤い(となりのはなはあかい)
→ 野花比家花香〈喻別人的東西總是比較好〉
意味:人のものはどれもよく見えることのたとえ。
295. 鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)
→ 青出於藍勝於藍
意味:平凡な親から、優秀な子供が生まれることのたとえ。
296. 飛ぶ鳥を落とす(とぶとりをおとす)
= 飛ぶ鳥も落ちる(とぶとりもおちる)
→ 盛氣凌人;不可一世
意味:権力や勢力が強く盛んなこと。
297. 途方に暮れる〈とほうにくれる〉
→ 束手無策
意味:方法がなくてどうしようもない。どうしたらよいか手段が思いつかずまよう。途方を失う。
298. 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
→ 盡打如意算盤
意味:まだ手に入っていないのに、それを当てにして計画を立てることのたとえ。まだ狸を捕らえないうちから、その皮を売った儲けを計算することから。
299. 虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
→ 狐假虎威
意味:他人の権勢をかさに着て威張ることのたとえ。また、そのような人。弱いキツネが強いトラの威勢を借りていばることから。
300. 虎の尾を踏む(とらのおをふむ)
→ 虎口拔牙
意味:非常に危険なことをするたとえ。凶暴なトラの尻尾〈しっぽ〉を踏みつけるということから。
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