21. 後の祭り(あとのまつり)
→ 馬後炮
意味:祭りのあとの山車 ( だし )の意から、時機を逸 ( いっ )して、役に立たないことのたとえ。また、後悔しても遅いこと。
22. 後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
→ 量力而為
意味:自分はするだけのことはしたのだから、あるいは自分には利害 ( りがい )関係が及ばないから、後はどうなろうとかまわないということ。
23. 痘痕も靨(あばたもえくぼ)
→ 情人眼裏出西施
意味:ひいき目で見れば、どんな欠点も長所 ( ちょうしょ )に見えるという意味。好きになると、あばたもかわいいえくぼに見える意から。
24. 虻蜂取らず(あぶはちとらず)
→ 雞飛蛋打;兩頭落空
意味:同時に二つのものをねらって、両方とも得られないこと。欲 ( よく )を出しすぎたために、失敗することのたとえ。
25. 雨垂れ石をも穿つ(あまだれいしをもうがつ)
→ 滴水穿石
意味:わずかなことでも、根気 ( こんき )よく続けてやれば、成功につながるということ。
26. 雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
→ 不打不相識
意味:揉 ( も )め事など悪いことが起こったあとは、かえって前よりもよい状態になることのたとえ。
27. 嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
→ 暴風雨前的寧靜
意味:大事件 ( だいじけん )が起こる前の不気味 ( ぶきみ )な静けさのこと。暴風雨 ( ぼうふうう )が来る前などに不気味な静けさが辺りを支配 ( しはい )することがあることから。
28. 案ずるより生むが易い(あんずるよりうむがやすい)
= 窮すれば通ず(きゅうすればつうず)
→ 車到山前必有路
意味:物事 ( ものごと )は、実際に行ってみると、事前 ( じぜん )にあれこれ心配していたより案外 ( あんがい )たやすくできるものだということ。
29. 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
→ 說來容易做來難
意味:口に出して言うのは簡単だが、それを実行することは難しい。
30. 行きがけの駄賃(ゆきがけのだちん)
→ 順天應時;順理成章
意味:昔、馬子 ( まご )が問屋へ荷物をとりに行く途中 ( とちゅう )、別の人に頼まれた荷物を運び、運び賃を稼 ( かせ )いだことから。
31. 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
→ 如臨深淵;如履薄冰
意味:堅固 ( けんご )な石橋を、さらにたたいて安全を確かめてから渡ること。非常に用心深いことのたとえ。
32. 医者と味噌は古いほどよい(いしゃとみそはふるいほどよい)
= 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
→ 薑是老的辣
意味1:医者は経験を多く積 ( つ )んだ人ほどよく、味噌は時間がたって味がよくなじんだものがよい。
意味2:年長者の経験や知恵 ( ちえ )は尊ぶべきであるということ。「亀の甲より年の劫」とも書く。「劫」は、きわめて長い時間のこと。「甲」と「劫」をかけたもの。「亀の甲より年の劫」とも書く。
33. 急がば回れ(いそがばまわれ)
→ 欲速則不達
意味:急いでいるときには、危険な近道より、多少 ( たしょう )遠くても安全な道を行くほうが早い。安全で確実な方法をほったほうがよいというたとえ。
34. 痛し痒し(いたしかゆし)
→ 左右為難;進退維谷
意味:かけば痛いし、かかないと痒 ( かゆ )いということから、二つの方法のどっちにしても差しさわりがあり、どちらを選択するか迷 ( まよ )うこと。
35. 一か八か(いちかばちか)
→ 孤注一擲
意味:結果はどうなろうと、運 ( うん )を天 ( てん )に任せて、思い切ってやってみること。「丁」と「半」の字の上部をとったもの。また、サイコロの目に一が出るかしくじるかの意味で「一か罰か」より出たもの。
36. 一言居士〈いちげんこじ;いちごんこじ〉
→ 凡事都要高言闊論的人
意味:何事によらず必ず何かひとこと言わなければ気のすまない人。
37. 一事が万事(いちじがばんじ)
→ 觸類旁通
意味:わずか一つの物事から、他のすべてのことを推察(すいさつ)できるということ。
38. 一日千秋〈いちじつせんしゅう;いちにちせんしゅう〉
→ 一日三秋
意味:一日会わないと何年も会わないように思う意。恋い慕 ( した )う気持ちや待ち望む気持ちが非常に強いこと。
39. 一声千両〈ひとこえせんりょう〉
→ 一言千金
意味:一声に千両の価値があること。歌舞伎役者の台詞 ( せりふ )回しなどについていう。
40. 一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
→ 一波未平一波又起;災難不斷
意味:災難が次々と襲 ( おそ )ってくること。